薬理学3 薬物動態その1

 薬物を体内に取り込んだ時、薬物の移動は生体膜によって制御される。薬物が生体膜を透過する方法は、エネルギーを必要としない(1)____機序と、エネルギーを必要とする(2)____機序がある。(1)においては、親油性の物質が膜を通り過ぎる(3)____、物理的に小さい物質が細胞膜を通り過ぎる(4)____・(5)____や、親水性で比較的大きい物質が輸送体を介して細胞内に入る(6)____がある。(2)においては、ATPの加水分解を伴う(7)____、(7)によって生じたイオンの勾配を利用する(8)____、エンドサイトーシスによる(9)____がある。

(10) (3)〜(9)の中で、トランスポータを必要とするものは?

(11) (3)〜(9)の中で、濃度勾配に逆らった移動が可能なものは?

(12) (3)〜(9)の中で、濃度勾配をエネルギー源として移動するものは?

(13) トランスポータとは何か。

(14) (7),(8)で使われるトランスポータはそれぞれ何か。

(15) ポリペプチドとタンパク質の違いを説明せよ。

薬物動態には、薬物が体内に入る吸収過程、体内で行き渡る分布過程、なくなっていく消失過程がある。

(16) 全身適用と局所適用をそれぞれ説明せよ。



(17) 薬物の適用方法(投与方法)を挙げよ。

(18) 消化管から薬物が吸収される場合に、例外的なものが2つあるが何と何か。また、どのように作用の仕方が異なるのか。

(19) 経口適用の利点・欠点を書きなさい。

舌下投与は、全身への作用を目的として(20)____から吸収させる。(21)____の影響を受けず、経口投与と比べて吸収部位への到達が(22)____ので、効果発揮までの時間が(23)____。
吸入投与は、(24)____を介さない。(25)____の表面積が大きいため、静脈内注射に次いで速く効果を発揮する。
体表面への投与は、吸収されにくい。

(26) 経口と注射による投与を比較し、経口投与の利点・欠点を述べよ。