歯科麻酔学その4 周術期の麻酔管理その2 輸液

やっぱり、どこまで穴埋めで作るか迷う。最初にさくっと知識確認出来るのは穴埋めだけど、穴埋めを答えれるようにすると、いっぱい必要な知識を文中に出してしまわないといけなくなるのよね。


(1) 日本麻酔科学会は、安全な麻酔のためにモニター指針を作っている。どのようなことが言われているか。

○体液・輸液

成人男子の体液量は、体重の約(2)____%である。細胞内液が体重の(3)____%であり、残りの、体重の(4)____%が細胞外液である。細胞外液には、循環血液の維持に関与する(血漿・リンパ液・間質液など)機能的細胞外液と、血管内血漿と流通せず、周囲と隔てられた状態で存在する非機能的細胞外液がある。体液の出納(出入り)は、成人の場合、1日に(5)____リットルである。

(6) 細胞内液と細胞外液には、それぞれどのような電解質が多いか。

(7) (5)の内訳を、摂取・排泄どちらに関しても書きなさい。

(8) 経口摂取が出来ない成人の場合、一日の輸液量はどれくらいを目安にすればよいか。

(9) (8)と違い、小児・乳幼児に関しては、体重別に水分の必要な量が定められている。これは、小児・乳幼児に特徴的な体液の出納による。出納の特徴を3つ挙げて、何故、体重別に規定されているかを答えよ。


○術中輸液

(10) 全身麻酔中の輸液の目的を説明せよ。((10)は過去問に出てた)


・術前の水分・電解質喪失は、手術前の(11)____と(12)____(1〜2ml/kg)の積で算出出来る。あなたの体重は100kgですよね?あなたが手術を受けるとした場合、手術前の(11)が8時間とすると、(13)____の水分・電解質喪失が術前に起こるので、術中輸液で補う必要がある。
・術中の水分・電解質喪失に関しては考慮する点が2つある。術中の場合(14)____の喪失に対する輸液が3〜4ml/kg/hになる。すなわち、あなたの体重はやっぱり100kgだから、2時間の手術をする場合、(15)____の輸液を行う必要が出る。それとは別に、手術侵襲が起こると、血管の透過性が上昇する為、(16)____が増加する。よって、血管内の水分が不足するので輸液が必要である(5〜10ml/kg/h)。
・出血による循環血液量減少に関しては、出血が大量でない場合には(17)____、大量出血が起こった場合、循環血液量の20%以上を超えた場合(18)____、循環血液量の50%を超えた場合(19)____が必要となる。
・侵襲による体液分布変化。抗利尿ホルモンである(20)____の分泌によって、(21)____の体内貯留量が上昇する。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の上昇が、交感神経刺激によってもたらされ、副腎でカテコールアミンと(22)____の上昇が起こる。これによって、カテコールアミンはインスリン量を下げることと(23)____産生に、(22)は、(23)産生に関わる為、(24)____の体内貯留が上昇する。侵襲によって血管透過性が上昇し、浮腫や腹水・胸水の貯留、すなわち(25)____への(26)____の移動が起こる。これは24時間後には再度循環に戻る。
・栄養分。手術侵襲・時間・疾患によっては、栄養補給の為に輸液を行う。経口摂取が相当時間出来ない場合、(27)____を実施するが、これは(28)____からの投与が不可能である為、(29)____から投与する。

○術中に使用する輸液剤
術中に使用する輸液剤には、電解質が入った(30)____・電解質が全く入っていない(31)____・高い分子量の物質を含み血漿の補充に使われる(32)____がある。(30)は、細胞外液を入れたい時には(33)____が多いものを、細胞内液を入れたい時には(34)____が多いものを使う。(31)は、水とカロリー補給に用いられ、体内の電解質を希釈する為、緩徐に輸液する必要がある。